remind は「人に思い出させる」、remember は「本人が覚えている・思い出す」です。日本語ではどちらも「思い出す」に近く訳されることがありますが、記憶が戻るきっかけを誰が作るかで区別できます。
remindは誰かの記憶を呼び戻す
Please remind me to call the client. は「顧客へ電話するよう、私に念を押してください」です。remind の直後には、思い出させる相手を置きます。通知や別の物を主語にすることもでき、The alert reminded me to update the password. のように使えます。
過去の出来事を連想させる場合は remind 人 of 名詞を使います。This photo reminds me of our first office. なら、写真がきっかけとなって以前の職場を思い出しています。
- remind + 人 + to do:人に行動を思い出させる
- remind + 人 + of + 名詞:人に物事を連想させる
- remind + 人 + that節:情報を改めて知らせる
rememberは本人の記憶を表す
I remember the meeting. は、その会議について覚えているという本人の状態です。誰かが思い出させたかどうかは問題にしていません。急に記憶が戻った場合にも I suddenly remembered his name. と言えます。
依頼や注意では Remember to ... が便利です。Remember to attach the file. は「忘れずにファイルを添付してください」で、相手自身が行動を覚えておくよう促しています。
remember to doとremember doing
remember to do は、これから行うべきことを忘れず実行する意味です。I remembered to lock the door. なら、施錠すべきことを覚えていて実際に行った、という流れです。
remember doing は、過去に行った経験を記憶している意味です。I remember locking the door. なら、ドアを施錠した場面の記憶があります。to do は予定、doing は過去の経験と整理すると判断しやすくなります。
- remember to do:忘れずにこれから実行する
- remember doing:過去に実行したことを覚えている
ビジネスメールでの使い分け
丁寧な念押しには This is a reminder that the form is due on Friday. や I would like to remind you that ... が使えます。ただし、期限直前に何度も送ると圧力が強くなるため、必要な期限と対応だけを簡潔に書きます。
自分の対応を伝えるなら I will remember to update the document. より、I will update the document by Friday. のように行動と期限を直接述べる方が明確です。remember は記憶の話であり、作業完了を保証する語ではありません。
1問で確認
「明日報告書を送るよう、私に念を押してください」なら Please remind me to send the report tomorrow. です。相手が自分の記憶に働きかけるため remind を使います。
「報告書を送るのを忘れないでください」なら Please remember to send the report. です。行動する本人が覚えておくため remember を使います。