imply と infer は、どちらも明言されていない意味に関係します。ただし、imply は情報を発する側が暗に示す動作、infer は受け取る側が手掛かりから結論を導く動作です。同じ状況を反対方向から見ています。
結論:implyは示す、inferは読み取る
話し手が直接言わずに意味を含ませるなら imply です。Her reply implied that she disagreed. は、返答の言葉や調子が「同意していない」と暗に示したことを表します。
その返答を受けた人が、内容や調子から「同意していない」と判断するなら infer です。We inferred from her reply that she disagreed. のように、推論に使った手掛かりを from の後ろに置けます。
- imply:発言・態度・データが意味を暗に示す
- infer:受け手が手掛かりから結論を導く
主語を見ると方向が分かる
The results imply that the change was effective. では、結果が「変更には効果があった」と示唆しています。results や data のような物を主語にできるため、imply は人が意図的にほのめかす場面だけに限定されません。
Researchers inferred that the change was effective from the results. では、研究者が結果を材料に結論を出しています。infer の主語には、情報を解釈する人や組織が置かれるのが基本です。
文型:imply thatとinfer A from B
imply の後ろには、暗に示された内容を that節で置けます。The notice implies that additional verification is required. のように使います。imply me that ... のように、伝える相手を直接目的語にする形は通常使いません。
infer は infer that ... のほか、infer A from B で「BからAを推論する」と表せます。手掛かりと結論を明確に分けたい報告書では、この形が便利です。
- imply + that節
- infer + that節
- infer + 結論 + from + 手掛かり
推論を事実として書かない
infer は証拠から判断する語ですが、その結論が必ず正しいことまでは保証しません。一つの短いメールから相手の意図を断定するなど、手掛かりが弱い場合は、We may infer ... や This could imply ... のように確実性を調整します。
実務では、暗示と明言を区別することも重要です。相手が実際に述べた内容は quote や state で示し、自分が読み取った内容は infer として分けると、誤解や過剰な断定を避けられます。
1問で確認
「アクセス記録から、第三者がログインしたと判断した」の主語は判断する側なので infer が適切です。We inferred from the access logs that someone else had signed in. と表せます。
反対に「アクセス記録は第三者のログインを示唆している」なら imply を使い、The access logs imply that someone else signed in. となります。